- コーヒーは貧血になりやすいというのは本当ですか?
- コーヒーの飲み過ぎは貧血によくないですか。
- 生理中にコーヒーを飲むと、貧血が悪化するので控えたほうがよい
みなさんの中にもこのようなことを聞いたことがあったり、
お悩みの方がいるのではないでしょうか。
コーヒーや緑茶に含まれる渋みの成分であるタンニンという物質には、
食事や薬などに含まれている鉄分の吸収を阻害する働きがあり、
貧血が改善しなかったり、いずれは貧血になる可能性があります。
今回は、コーヒーを飲むことで起こる貧血の対策について、
まとめていきたいと思います。
コーヒーを飲むことで起こる貧血の対策
コーヒーに含まれるタンニンには鉄分と結合して鉄の吸収を阻害する
コーヒーや緑茶には苦みの成分であるタンニンという物質があり、
食事と一緒や食後などに飲んでしまうと
食事に含まれる鉄分とコーヒーのタンニンが結合して、
鉄分の吸収を妨げてしまいます。
そのため、食事前後の2~3時間にコーヒーを飲むのは控えたほうがよく、
食事と食事の間の時間である食間に摂取したほうがいいでしょう。
また、貧血気味の人はコーヒーを控えて、
ミネラルウォーターや牛乳、ハーブティーなど鉄分の吸収を妨げない
飲み物を飲んだほうがいいです。
貧血で鉄剤を摂取している人は、コーヒーと一緒に飲まないほうがいい
貧血の通院で鉄剤を処方されている人もいいのではないでしょうか。
一昔前であれば、鉄剤を摂取している人は、
食後30分~1時間くらいは緑茶やコーヒーのような
タンニンの含まれる飲食物は食べないほうがいいとされていました。
ですが、最近の薬などは、
このような飲食物の影響を極力受けないような
改良がされていたりしますので、注意などがなければ
あまり気にしなくてもいいといわれています。
とはいうものの、なるべくであれば、
どうしてもコーヒーが好きで飲みたくなってしまう人以外は、
食間などにお菓子などと一緒にコーヒーを楽しむのがいいのではないでしょうか。
なぜお菓子が必要かというと、
食間のような胃に何も入っていないような時間帯にコーヒーを飲むと、
胃液の分泌が促進されて胃液が増えた結果、
胃を傷つけてしまう恐れがあるためです。
空腹時にコーヒーがよくないとされているのはこのためです。
あるいは、お菓子と一緒ではなくミルクとコーヒーを混ぜて飲むのも、
胃液から胃を守る働きがあります。
コーヒーを飲みすぎると鉄分が不足し貧血になる可能性がある
コーヒーが大好きで、1日に水代わりに何倍も
がぶがぶとたくさん飲んでいる人をたまに見かけることがあります。
このような人は、コーヒーのタンニンの影響で、
現在は貧血の症状が出ていなくても、
そのような生活を続けることでやがて体内の鉄分が減っていき、
いずれは貧血になってしまう恐れがあります。
また、貧血だけでなくカフェイン依存症により、
飲んでいないと身心に異常をきたしたり、
慢性的な疲労などに見舞われることにもなりかねません。
コーヒーの1日の適量はコーヒーカップ2~3杯程度が目安とされています。
適量の範囲内であれば、貧血や依存症になる可能性は
ほとんどないとされています。
もしご自身がコーヒーの飲みすぎだと感じたら、
だんだんと飲む量を減らしていったほうがいいかもしれません。
まとめ
今回は、コーヒーを飲むことで起こる貧血のについてお伝えしました。
コーヒーを飲むことで起こる貧血のポイントは次の通りでした。
- コーヒーに含まれるタンニンには鉄分と結合して鉄の吸収を阻害する
- 貧血で鉄剤を摂取している人は、コーヒーと一緒に飲まないほうがいい
- コーヒーを飲みすぎると鉄分が不足し貧血になる可能性がある
コーヒーに含まれている渋みの成分であるタンニンは、
鉄分と結合して吸収を邪魔してしまいます。
そのため貧血気味の人や、鉄剤を飲んでいる人は、
食事や薬などからの鉄分の吸収効率が悪くなり、
貧血がいつまでも改善しなくなってしまいます。
なので、食事後だいたい30分くらいはコーヒーを飲まないようにしましょう。
また、コーヒーを飲みすぎている人は、
コーヒーの影響で鉄分が補給できていないため、
いずれは貧血の症状が出てしまうこともあるので、
飲みすぎには十分注意して楽しいコーヒーライフを送りましょう。