二日酔いの頭痛をコーヒーのカフェインで治すときの3つの注意点

二日酔いの頭痛にはコーヒーが効くってホントですか?
  • 二日酔いです、助けてください!
  • 二日酔いの嘔吐を無くす方法を教えてください

あなたもこのようなことで、お困りではないでしょうか?

二日酔いの頭痛や吐き気など、つらくて何もできず、
飲みすぎてしまい会社へ出社できないことも、ままあるでしょう

そんな時にコーヒーを飲むとカフェインの効果によって
頭痛を和らげてくれることがあります。

ところが、二日酔いの頭痛といっても3種類のタイプがあり、
頭痛のタイプを見誤ると、コーヒーを飲んでも頭痛が治りません

むしろ、頭痛を悪化させてしまうこともあります。

今回は、二日酔いの頭痛をコーヒーで治すときの注意点について
まとめていきたいと思います。

 二日酔いの頭痛をコーヒーで治すときの注意点

 アルコールの分解中に起こる頭痛はコーヒーでは治らない

お酒を飲むと、お酒に含まれるアルコールは、
胃や小腸から吸収されて血液中に循環します。

血液を流れているアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドになり、
酢酸となって尿と一緒に排出されます。

この時に血液中を流れるアルコールやアセトアルデヒドによって
頭痛が引き起こされることがありますが、
このアルコールを分解している段階でコーヒーを飲んでも、頭痛が収まらないのです。

この場合は、できるだけ早くアルコールを代謝することが重要な為、
できればスポーツドリンクのような経口補水飲料、
なければ水をできるだけ補給して、体内のアルコール代謝を補助することが大切です。

ちなみに、350mlのビール1本の場合個人差にもよりますが、
30分後に血液中のアルコール濃度が最大になり、
2~3時間後にはだいたい代謝されていきます。

350mlのビール缶2本の場合は2~3時間ぐらいで半分くらいになります。

 アルコールの分解で生じる水分不足や脱水症状もコーヒーでは治らない

アルコールは体内で代謝されて尿になって排出されます。

そのため、アルコールを代謝するには大量の水分が必要になります。

お酒を飲みすぎると、トイレが近くなるのはこのためです。

このアルコールの代謝時に、
水分補給を行わないと体内の水分量が下がり、
脱水症状になって頭痛や嘔吐、吐き気などが起こります。

この時の頭痛も脱水症状からくるため、
コーヒーのカフェインによって頭痛を和らげることができません。

むしろ、カフェインの利尿作用により、
脱水症状がさらに進行して症状が重くなってしまうかもしれません。

この時も、水分補給をしっかり行い、
体内のアルコール代謝を補助することが大事です。

もちろん、飲みすぎないことのほうがもっと大事なのは
いうまでもありません。

 二日酔いによる偏頭痛だけがコーヒーのカフェインで治すことができる

お酒を飲みすぎてしまった翌日などに、
まだアルコールが残ってしまった場合に頭痛がすることがあります。

この時の頭痛は、脳内の血管が拡張して
周りの神経を刺激しておこるいわゆる偏頭痛ですので、
コーヒーのカフェインの血管収縮作用により、頭痛を抑えることができます。

また、いわゆる頭痛薬もカフェインを含んでいますので、
そちらを服用することで頭痛を抑えることもできます。

コーヒーが苦手な人などは、頭痛薬を飲むほうがいいですよね。

まとめ

今回は、二日酔いの頭痛をコーヒーで治すときの注意点についてお伝えしました。

二日酔いの頭痛をコーヒーで治すときの注意点は次の通りでした。

  • アルコールの分解中に起こる頭痛はコーヒーでは治らない
  • アルコールの分解で生じる水分不足や脱水症状もコーヒーでは治らない
  • 二日酔いによる偏頭痛だけがコーヒーのカフェインで治すことができる

このように、二日酔いにコーヒーに含まれるカフェインが、
頭痛を治してくれるといわれていますが、
実際にはコーヒーを飲んでも収まらない頭痛もあります

ポイントは、脳内の血管が拡張することで起こる頭痛かどうかです。

アルコールの分解中は大量の水分を必要としていますので、
その間にコーヒーを飲んでしまうと利尿作用で、
水分が出ていってしまうため避けたほうがいいです。

アルコールの半減期(血液中から半分がなくなる)は、
個人差や飲酒量にもよりますがだいたい3時間くらいですので、
この間に起こる頭痛は、脱水症状からくるものや、
アルコールの分解からくるため、カフェインを含むコーヒーよりも、
スポーツドリンクのような経口補水飲料を飲むほうがいいです。

一般的な翌朝に頭痛がしたり吐き気がする場合は、
アルコールが血液中に残っているために、
脳内の血管が拡張して起こる可能性が高いため、
コーヒーなどのカフェインが頭痛を和らげてくれるでしょう。

ポイントはご自身の頭痛の原因を見極めることです。