頼み方がよくわからない!エスプレッソ・ソロとドッピオの違い

エスプレッソはスタバが来日して以来、
日本人にもなじみのあるコーヒーの一つとなりました。

カフェラテ、カプチーノ、キャラメルマキアート、etc…
これらにはすべてエスプレッソがベースに使われています。

ですが、エスプレッソをそのまま飲む人って
少ないのではないでしょうか?

エスプレッソにはカフェラテやカプチーノと違い
独特の表現がいくつかあります。

そのうちの一つのエスプレッソ・ソロやドッピオというものがあるのですが、
なんだか説明できる人はあまりいないんじゃないでしょうか。

そこで今回は、エスプレッソ・ソロとドッピオについてまとめていきたいと思います。

エスプレッソ・ソロ、ドッピオとは

エスプレッソ・ソロ、ドッピオを知る前に、
エスプレッソについて知っておく必要があります。

エスプレッソとは加圧した熱湯により30秒という短時間で
一気に抽出した濃厚で香り高いコーヒーのことです。

普段私たちが飲んでいるドリップコーヒーは、
フィルターを使って1滴づつポタポタと
1杯あたり150mlほどを1分半~2分かけて抽出します。

一方でエスプレッソは1杯あたり30mlを20秒~30秒とドリップコーヒー
よりも短時間でコーヒーを抽出します。

また、エスプレッソは専用の小さいカップ、デミタスカップで出てきます。

エスプレッソを頼んで、少ないとか、損したとかいう人がいますが、
エスプレッソは濃厚なため普通のコーヒーみたいにごくごく飲むものではないんです。

なのでよくわからないままエスプレッソを頼んで
小さいカップで出てきても戸惑わないでくださいね。

では本題のエスプレッソ・ソロ、ドッピオですが、
先ほどご説明した30mlのエスプレッソをエスプレッソ・ソロといいます。

エスプレッソ・ソロのことを単純にエスプレッソということが多いです。

もう一つのエスプレッソ・ドッピオとはソロの2倍の
60mlのエスプレッソのことをいいます。

エスプレッソ・ソロもドッピオも抽出するコーヒーの粉の量は同じで、
抽出に使われるお湯の量が違うだけなんです。

エスプレッソ・ソロとドッピオの意味

エスプレッソ・ドッピオ(Espresso Doppio)はイタリア語で
2倍を意味する言葉です。

英語で2倍を意味するのはダブル(Double)で、ドッピオはそのイタリア語版です。

エスプレッソ・ソロ(Espresso Solo)はコーヒーの量が30ml、
ドッピオは60mlであることが由来しています。

エスプレッソ・ソロ、ドッピオの正しい飲み方

たまにエスプレッソをテキーラのようにちびちびと飲んでいる人を見ますが、
これではエスプレッソの持つ本来の香りを楽しむことはできません

エスプレッソに限った話ではありませんが、
コーヒーはいれた直後が一番香りがあり、
時間がたって冷めるにつれて風味が落ちていきます。

なので、エスプレッソ本来の風味を楽しむには、
ソロであれば2~3口で、ドッピオであれば6~8口を
目安にして飲み干すようにしましょう。

またエスプレッソの本場イタリアの人たちは、
エスプレッソを飲むときにたっぷりと砂糖を入れて、
甘くしてからエスプレッソを楽しみます。

カップの底に沈んだエスプレッソがしみ込んだ砂糖は、
飲み終わった後にスプーンですくって食べるのも本場の楽しみ方だとか。

ブラックのままコーヒーを飲むのは世界中でも
日本ぐらいしかないと言われています。

他にもある、エスプレッソのバリエーション

エスプレッソのバリエーションはソロやドッピオだけではありません。

エスプレッソ・リストレット

エスプレッソ・ソロの抽出を少なくしてコーヒーの苦みや雑味を
少なくして濃い味わいに仕上げるリストレットという飲み方もあるんです。

リストレットの抽出量は、ソロが30mlくらいに対して、
だいたい25mlとソロより若干少なくなります。

リストレット(Ristretto)はイタリア語で「限定された」という意味なんです。

スタバなどのコーヒーショップでは普通にリストレットの
オーダーも注文が可能ですので気になる方は試してみてはどうでしょう。

エスプレッソ・ルンゴ

エスプレッソ・ルンゴは、ソロが30mlであるのに対して、
だいたい130~170mlくらいの湯量で抽出したエスプレッソになります。

ルンゴ(Lungo)とはイタリア語で「長い」を意味する言葉で、
英語ではロング(Long)にあたります。

エスプレッソ・ソロの抽出時間が30秒ほどですが、
ルンゴは2倍の時間の1分間と抽出時間が長くなるのが特長です。

ドッピオがお湯の量が2倍であるのに対して、
ルンゴは抽出にかける時間が2倍になる違いがあります。

エスプレッソ・コン・パンナ

エスプレッソに生クリームをのっけて飲む飲み方を
エスプレッソ・コン・パンナと呼びます。

パンナとはイタリア語で「生クリーム」という意味で、
エスプレッソ・コン・パンナ(Espresso con Pannna)は
エスプレッソと生クリームという意味になります。

ちなみにスイーツのパンナコッタのパンナも
生クリームで同じ意味を表しています。

カフェ・アメリカーノ

カフェアメリカーノはエスプレッソ・ソロやリストレットを
お湯で割ったもののことをいいます。

スタバでもメニューになっていて、エスプレッソを単純に薄めているので、
あっさりとした味わいになり、濃い味のコーヒーが苦手な人にぴったりです。

まとめ

今回はエスプレッソ・ソロ、ドッピオについてご紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか?

エスプレッソを頻繁に飲む人は少ないと思いますが、
エスプレッソの濃厚なコクや香り高い風味に魅了されている人もいます。

エスプレッソに興味がある方は、試しにスタバなどで
ソロから試してみてはいかがでしょうか?