あがる?さがる?コーヒーを飲むと起こる血糖値の変化の3つの事実

コーヒーを飲むことで血糖値の変化は起こりますか?

  • コーヒーは いつ飲むと血糖値の上昇抑えるなり下げるなりするんでしょうか?
  • ブラックでコーヒー飲んだら血糖値あがりますか?
  • 血糖値を下げるには食前 食後の、どちらに飲むのがいいんでしょうか?

みなさんの中にも、このような疑問をお持ちの方も
多いのではないでしょうか。

すでに糖尿病と診断されている方や、血糖値が高い方などは、
コーヒーを飲むことで起こる血糖値の変化が気になるのではないでしょうか。

今回は、コーヒーを飲むことで起こる血糖値の変化について、
まとめていきたいと思います。

コーヒーを飲むことで起こる血糖値の変化

ブラックコーヒーであれば血糖値上昇は無視できる

世の中にはコーヒーを飲むことで血糖値があがるとか、
さがるといった両方の情報を見かけることがあります。

血糖値の上昇の基本は炭水化物や砂糖などの糖類を
摂取することであがります。

つまり糖質のほとんどないブラックコーヒーであれば、
血糖値への影響は無視できるということです。

けれど、ミルクや砂糖などを入れて飲む人は、
注意が必要かもしれません。

また、缶コーヒーでも無糖のモノでなければ、
たくさんの砂糖が入っているので血糖値を上げてしまいます。

コーヒーには血糖値をあげたり、さげたりする両方の効果がある

先ほどブラックコーヒーであれば血糖値の上昇はほとんど無視できると
お伝えしましたが、これはコーヒーの糖質を考えた場合でした。

実はコーヒーには血糖値をあげたり、さげたりする成分が含まれています。

コーヒーに多く含まれるカフェインには、血中のブドウ糖(血糖)を
処理する働きのあるインスリンというホルモンの抑制してしまい、
食後などインスリンの働きが必要な時にコーヒーを飲むと、
血糖値がなかなか下がらなくなってしまいます。

ただし、インスリンの働きを抑えるといっても、
インスリンを全く活動できなくしてしまうのではなく、
通常と比べて多少働きが弱くなるといった方が正確かもしれません。

逆に、カフェインにはもう一方の血糖値を下げる働きがあります。

カフェインには細胞のミトコンドリアを活性化させて、
血中の糖をエネルギーに変えることで、結果的に血糖値が下がります。

加齢などでこの機能が弱まることで、血中の糖がたまってしまうことで
おこる病気が糖尿病といわれています。

ただし、コーヒーを飲み続けることで糖尿病の予防になる

先ほどカフェインには血糖値を下げる働きがあるとお伝えしました。

コーヒーには短期的な視点(食事後など)でみると、
血糖値をあげる作用があります。

一方で、カフェインの血糖値を下げる働きは長期的な作用であり、
コーヒーを飲んでる人は、飲んでいない人に比べて、
糖尿病の発祥は少ないといわれています。

これは、加齢とともに血中の糖を下げる働きが弱くなるのを、
コーヒーのカフェインの効果で、ミトコンドリアを活性化させて
血中の糖をエネルギーに変えていて、糖がたまりにくいからです。

これは、運動している人と同じ効果があり、
「運動類似効果」と呼ばれています。

まとめ

今回は、コーヒーを飲むことで起こる血糖値の変化についてお伝えしました。

コーヒーを飲むことで起こる血糖値の影響は以下の通りでした。

  • ブラックコーヒーであれば血糖値上昇は無視できる
  • コーヒーには血糖値をあげたり、さげたりする両方の効果がある
  • ただし、コーヒーを飲む続けることで糖尿病の予防になる

血糖値の上昇は糖質(炭水化物)が含まれなければ上昇はしません。

コーヒー自体はほとんど糖質を含まないのでカロリーはほとんどなく、
ミルクや砂糖を入れなければ血糖値を上昇させません。

糖尿病の人も、コーヒーを飲むことに関しては、
砂糖入りは控えるように指導されるものの、
コーヒー自体は禁止されてはいないようです。

ただし、医師によってはコーヒーを禁止する人もいるようです。

もし糖尿病を患っている人は一度主治医にお尋ねになってみると
いいかもしれません。